来月8月2日のヤマザキマザック美術館でのコンサートに向けて、新しい楽器をお迎えしました。
(私の所持楽器ではなく、一時的に使わせていただくものです)
これは、ヤマザキマザック美術館所蔵の1804年にエリザベト・ルイーズ・ビジェ・ルブランが描いた「リラを弾く女性」(Marie Élisabeth-Louise Vigée Le Brun "Femme jouant de la lyre") のなかで、絵画の女性が手にしたリラを再現したものになります。
製作は、タムカイマの松竹悌輔さんにお願いをしました。
松竹さんは木工作家さんで、奥さまの作られるお菓子と一緒に広島の宮島でお店を営んでいらっしゃいます。
https://tamukaima.com/
8月2日の美術館でのコンサート「たてごとのみちびき」では、この「リラを弾く女性」の前で、ハープの小坂理江さんと私SallyLunnが、古代~中世まで、いにしえの調べを奏で歌います。さながら三重奏の風景が生まれるでしょうか♪みなさんと時空を超えた音の旅をご一緒できるひとときを思い描きながら、練習に励んでいます。
そして、せっかくなら、絵画をもとに実際に楽器を再現してみよう!と思い立ち、美術館の方に了解をいただき、絵画を詳しく見て採寸した上で、松竹さんにお願いをしました。
実際に使用する楽器としての再現はとても難しく、仕上がるまで、ドキドキでしたが、とても素敵に作っていただけて、よかったです。コンサートに向けて更に気持ちも高まります。
今は仮でフロロカーボン弦が張られている状態ですが、これからガット弦を作り、張り替えます。どんな音色になるのか・・・とてもワクワクしています。
松竹さんの木工作品は、木目が美しく、木肌の質感、曲線が優しくて、手に取るとほっこり温かな気持ちになります。ケヤキの材で作られたこのリラも、抱えて演奏していると、樹木のぬくもりを感じられるようで、ずっと爪弾いていたくなります。
美術館は、いくつかの展示室に分かれていて、ナイトミュージアムはこの絵画も含め、ロココ美術の絵画が飾られている部屋で開かれます。特注の壁紙とシャンデリアが当時のサロンのような雰囲気を演出しているとのこと。昨年の夏にうかがったのですが、深紅の壁が印象的で細部までこだわられた空間は、ほんとうに美しく、音の響きも驚くほど素晴らしく、ここで小坂さんやお客様の皆さま、美術館の方々と大好きな音楽のひとときをご一緒できること、とても楽しみで心待ちにしています。
あっという間に当日が来てしまいそう!
一般お申込みは間もなく、7月19日から始まります。
下記ページをご参照ください。
https://www.mazak-art.com/index.cgi?mode=news_view&key=40394903923&submode=news&lang=
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